さて、今年はアイツに何を贈ろうか?
誕生日に貰って本当に嬉しいと思えるものは
実は貰ったプレゼントそのものではなくて
僕に何を贈ろうか考えてくれた
僕への君のその想いなのかもしれないな、って思った。
+ birth birth birth +
レオが変だ。
いや、あいつが変なのは前から分かっているけどここ数週間はとりわけ変だ。
なんだか平日も毎晩遅くまで部屋で何かしているようだし
学校が休みの時なんかほぼ1日中自分の部屋に入り浸りだ。
リビングに御飯を食べに来る時間すら惜しいのか
先週の日曜日は1回もリビングに顔を見せなかった。
まぁ、元々僕とレオは生活リズムが一致しているとは言い難いし
あいつの部屋の冷蔵庫にはチョコとキャベツが常備されている筈だから
そこまで心配する必要はないんだけど、それでもやはり気になる。
カチャ
バタン
「ただいまー」
お、噂をすれば。
「おかえり。御飯どうする?」
「んー・・今日は外で食べてきたからいい」
おや、珍しい。
「そう。…ねぇ、最近部屋にいるの多いけどどうしたの?
学校で出された宿題のレポート書いてるとか?」
「うーん、まぁ、そんなとこ」
「そっか。じゃあ僕も手伝おっか?」
そう言ったらレオは物凄い勢いで首を横に振った。
「駄目駄目コレは絶っっ対にスギが手伝ったらダメ!
ボク1人で完成させないと意味がないんだから!!」
でもその気持ちだけは有難く受け取っておくからドウゾ心配なさらずに。
それと、ボクが家にいないときに絶対にボクの部屋は見ないでよ。
ボクがもぅ良いよって言うまで絶対の絶対に見ちゃダメだからね!
とだけ言い残して又もやレオは自分の部屋へと戻っていってしまった。
…何だっての?部屋をのぞいてはいけませんって。
[鶴の恩返し]じゃあるまいし。
この時は一体レオが何をしているのかさっぱり分からなかったけど
その答えは3日後の、朝一番にやってきた。
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