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花しるべ

「桜御膳」内のFiction別館サイト。取り扱いはポップンミュージック(非公式)が主。 初めての方は〔はじめに〕をお読み下さい。  
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雪に言 葉を積 もらせ て(スマイル・アッシュ)

 

「寒いいぃ。アッシュ、何か温か~い飲み物頂戴ぃぃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

+++雪に言 葉を積 もらせ て+++

 

 

 

 

 






 

 

 

 

 

 

 

 

 

急いで準備するんで、先にコレ食べてて下さい。

 

 

アッシュは焼きたてのクッキーをスマイルの前に置く。

きゃーという歓声があがって、皿が宙に浮く。

アッシュはそんなスマイルの素直な反応が嫌いではない。

 

 

 

ここはメルヘン王国の北部。 

冬の季節が近づき、外ではしんしんと雪が降っている。

窓に雪が少しずつ積もっていく様子を見ながら、アッシュが話した。

 

 

 

「こうしていると、スマイルと初めて2人で話した夜を思い出すっス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へ、ボクどんなこと言ったっけ?」

 

 

さくさくとクッキーを齧りながらスマイルが言葉を返す。

言った本人は覚えてないもんなんスかねぇ

そう言いながら、アッシュは話し出した。

 

 

 

+++

 

 

 

 

「スマイルさん、寒くないですか?何か温かい飲み物でも作りましょうか」

 

「んー、じゃあ…ホットミルク頂戴。ハチミツ入りでー」

 

 

 

後さ、そろそろスマイルさんって呼ぶの止めてよー。スマイルでいいってば

 

スマイルが少し不満げな顔で付け加えた。

すいません、まだ何か慣れなくって…

そう言いながら、飲み物を準備するためアッシュは台所に向かった。

 

 

 

 

 

 


 

 

外ではしんしんと雪が降っている。

 

 

窓に雪が少しずつ積もっていく様子を見ながら、スマイルが話した。

「いつの間にか、クリスマスが近づいてきたねぇ」

「そうっスね。クリスマスには、腕によりを掛けて料理するっスよ」

「ありがと。…にしても、クリスマスって何とも怖いよねぇ」

「へ?そりゃまた、何でっスか?」

「何でって、そりゃあ」

 




 

 

サンタがプレゼントを持ってやって来るからさ

 

 

 




 

 

真顔でそう言い放ったスマイルに、アッシュは言葉をなくした

 

 

 

 

 

「怖いよねぇ。何で彼は僕達の欲しいものを把握しているんだろう。

 何時何処で僕達を監視しているか分かったもんじゃないよ。

  そして、僕たちは配られたプレゼントを受け取って大丈夫なんだろうか?
  彼等だって慈善事業やってるんじゃあないんだ。何か裏があると思って間違いないね。
  きっと彼等は、1つ僕達の望むものを渡す代わりに何か大切なものを奪ってるんだよ」

 


 

 

 

淡々と言葉を続けるスマイルにアッシュは混乱した。

 

 

窓の外を眺めながら話すスマイルの横顔からは何の表情も読み取れない。

 

 

 

「何か…斬新な発想っスね。そんな風に考えたこともなかったっス」

 

「人の数だけ物の見方、考え方はあるって事さ。

例え同じものを見て、同じ事をしたとしても

自分と同じ見え方、考え方をしているとは限らないんだよ」

「・・・・」

 








 

 

シュンシュンと鍋が沸き立つ音でアッシュは我に返った。

 ばたばたと忙しなく動くアッシュを見て、スマイルはヒッヒと笑う。

 

 

 

「ねぇ、アッ君。こんな言葉知ってる?」

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分かることは分かってることになるのか、

分かることが分かってないことになるのか

分からないことも分かってることになるのか、

分からないことで分かってないことになるのか

それが分かるのは、一体誰だ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・」

この人の言うことが本気で分からない。

頭の上には?マークがいくつも浮いている気がした。

顔が固まったアッシュをみて、スマイルがまた笑い出す。

 

 

 

 

 

 



 

 

「あんまり考えすぎないようにね。言ったデショ?

 人の数だけ物の見方、考え方はあるって。
君がその事を受け入れようと、受け入れまいとね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








 

 

じゃ、ボクは部屋に戻るね。ホットミルクありがとう

 

 

アッシュを置いたまま、カップを持ってスマイルは自室へ戻った。

 

 

 

+++

 

 

「…アレを聞いたときは、ここでやっていけるのか正直不安になったっス」


「ボクそんなの言ったかなぁ。全然覚えてないや」
 
 

「確かに言いましたよ。凄く印象に残ったから、良く覚えてます」

 

 

 

スマイルさんは俺に一体何が言いたかったのか?

あの日の夜はそればかり考え、一睡も出来なかったという。

「まぁ、今でもはっきりとした答えは見つけられていないんスけどね。
とりあえず、俺に分からないことは沢山あって、
スマイルは俺が想像も付かないものの見方や考え方をする、
凄く面白い人だって事だけはわかったっス」

 

 

 

 

 

 

 

 

スマイルが少し驚いた表情をして眼を大きくして、すぐに視線ごと顔を背けた。

 

 「…其れ位でボクのこと、全部わかるようになったなんて思わないでよ。

君達に見せてないボクのカードは、まだまだあるんだからね」

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

そう、 

 眩しい君には見せられないボクの顔も、沢山あるんだ

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

そうっスね。でも・・・

 

 

 

 

 

コト、と音を立ててカップが置かれる。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの頃より、スマイルの好みは分かるようになったつもりっスよ」

 

 

 

 

 

カップの中にはほかほかと湯気を立てたハチミツ入りのホットミルク。

 

 

 

 

 

 













 

全くその通りだ。

 

 

「…今回は君に一本とられたねぇ」

透明人間と狼男が、お互いを見て笑いあった。

 

 




 

fin.

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
何だコレ。無理矢理終わらせたのが良くなかったのかな。書きたい部分だけ書けば良かった。
スマイルは全てさらけ出してそうで全然本当の姿を見せてはいないと思います。
子どもっぽい仕草とかも実は全部演技で。本当の自分を見せたら今の幸せが消えてしまいそうで
怖いんでしょうね。

 

 

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