こんなお天気な日を、どう使うかはキミ次第。
こんな天気の日は、声が聴こえる気がするんだ。
+++今日みたいな日には+++
「・・さて、今日は天気もよいし、やるか」
そう言ってスギが腕まくりを始めた。
そのセリフをはきながらスギが行おうとしている事は、1つしかない
「えー、また家中の掃除するのぉ?今のままでも十分綺麗じゃん」
「・・・君は僕が休みの日にやることといったら家の掃除しかないと思ってるのかい?」
「まぁね。若しくは買い物か洗濯。違う?」
「うーん、惜しい。でもハズレ。
今日は靴を洗おうと思って」
だってホラ、こんなに太陽がキラキラしててさ。
靴たちの洗ってくれコールが聴こえてくるようじゃない?
そんな変な声が聴こえてくるのはスギだけだ、といいたい気持ちをおさえる。
でもまぁ、確かに今日はいい天気で。
靴を洗うのも良いかもしれないな、なんて気分にしてくれるポカポカ陽気。
「良いじゃない。洗おうよ」
「でしょ?じゃレオ、靴箱の中にある靴、全部出してね」
「げっ、全部洗うの?外行くときどうするのさ」
「平気平気。今日は買い物行かなくても十分食べ物は残ってるし、
いざとなったら僕の下駄貸してあげるよ」
「いや、それは断る。先に言っとくけどスギの草履も勘弁だからね」
ちぇ、バレたか
そりゃスギ君の考えることですから
なんて笑いながらシャツの腕をまくって、
ズボンの裾もまくし上げて、
バケツに水を張って、
靴を洗う準備はすすんでいく。
今日は日中は外に出られないだろう。
これで少なくとも数時間は、自由な時間が2人に約束されたって訳だ。
この後急なお誘いの電話がきても
『家中の靴を洗ってしまったので今日は外出できません』
なんて言って断るなんて、ボク達らしいでしょ?
fin.
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久々にスギレオ話を。今日靴を洗ったので浮かんだネタ(安易…!)
これからこんな長さのお話を沢山書いていきたいなぁ
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